AdMaestroを使うときには、ぜひスコアを詠みながら指揮をしていただきたいと思います。
前回は弦楽五部についてファーストヴァイオリンの位置がすぐわかるようになること、そしてとにかく最後まで目で終えるようになることをやってみようということでした。
余裕ができたら、チェロバスを見てください。一番したのパートです。
チェロとコントラスは同じ楽譜を使うとご説明しましたが、実際に同じ音を弾いても、コントラバスは記譜された音よりも1オクターブ低く響きます。
バロック時代の初期ぐらいからコントラバスはヴィオローネという名前で合奏に参加していますが、伝統的にチェロと同じ楽譜を使います。
コントラバスのパートが独立するのはベートーヴェンの時代になってからですが、現代でもチェロバスが同じ楽譜で書かれることはあります。
スコアを追うときに、ヴァイオリンがあまり細かい楽譜を演奏しているときなどは、大まかな進行をするチェロバスの楽譜を追うのが便利です。
アイネ・クライネ・ナハトムジークはモーツァルトの後期の作品ですが、この当時のスタイルをまるで教科書のように書いています。
セカンドヴァイオリンとヴィオラは和音の充当に回るのが本来の姿で、そのように書かれています。
セカンドヴァイオリンがメロディを担当するのは、上記の4、5小節目(小節32,33小節だけです。)この部分で31小節のチェロバスに目がゆき、次にセカンドヴァイオリンを追ってから、ファーストヴァイオリンに目が移れば、スコアリーディングとしては素晴らしいといえます。
ところで、ヴァイオリンはト音記号を使い、チェロは主にヘ音記号を使いますが、ヴィオラはアルト記号を使います。ややこしいですが、ヴィオラを弾くと分かりますが、アルト記号が一番便利なのでそのようになっています。 気になさらないでください。