シューベルト ピアノトリオ 第1番 第1楽章

シューベルトには2曲の素晴らしいピアノトリオがありますが、本来は1曲であったはずのピアノトリオがシューベルトの勘違いにより2曲作曲されることになったという話を聞いたことがあります。出典を調査中ですが、2曲目はとにかく大変急いで作曲されたとのことです。

2曲のトリオの1楽章を比べると、Op.99は時間をかけて計画された感じがしますが、Op.100は慌てて書き始めたような感じがします。それでも名曲に仕上げるのはさすがです。しかし2楽章以降は、やる気が出てきたようで、Op.99に勝るとも劣らない名曲に仕上がっています。

 

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ブラームス ピアノ五重奏曲 Op.34 第4楽章

第4楽章は491小節あり長大ですが、全体の構成は序奏付きの展開部のないソナタ形式です。

序奏部 Poco sostenuto (1-41)
提示部
第1主題部 Allegro non troppo (42-92)
第2主題部 un pochettino piu animato(93-160)
結尾部 TempoI (161-183)

再現部 
第1主題部 Allegro non troppo (184-249)
第2主題部 un pochettino piu animato(250-319)
結尾部 TempoI (320-340)

コーダ Prest, non troppo
第1主題による (341-391)
第2主題による  (392-466)
コーダ (466-491)
 

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ブラームス ピアノ五重奏曲 Op.34 第1楽章

1楽章は分かりにくい楽章です。何度も演奏しましたが、これが果たして名作なのだろうかと疑ったこともあります。演奏するうちによくわからなくなってくるのです。いろいろ考えてみて一応まとまったので書いてみます。

 

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