拍節感とリズム感

拍節感とリズム感のことは勉強したことがないのですが、連続した拍が、規則性を持つという説明には昔から違和感を持っています。

ルネッサンス期の音楽は全音符が分割されて2分音符が生まれ、さらに分割されて4分音符が生まれてゆきます。


この辺までがルネッサンスであり、ルネッサンス後期からバロック初期にかけて器楽音楽が発達してくると、音符の分割はさらに進みます。それは声で演奏するよりも器楽は速いパッセージが演奏できるからです。一方舞曲の演奏テンポが時代と共に遅くなっていることはよく知られています。これもきわめて自然なことです。この傾向に合わせて全音符の実質的な長さもだんだん伸びています。

基準になる拍を3分割すれば3拍子であり、4分割すれば4拍子だという感じが強いのです。

連続した拍が規則性を持つというお説とどこが違うかというと、3分割ですから初めから3拍子が意識されています。そして適当に分割しても、正確に分割してもそれは3拍子です。

拍節感とのかかわりは、分割ですから基準となる拍の長さは一定になるという音楽的に便利な結論が得られます。

ウィンナーワルツは少し変わった3分割をすることがありますが、全曲に同じ分割をしているわけではありません。きっちりと3拍子を刻んでいる場合も多いのです。

なんてぶつぶつ言っていると、有名な音楽のリズム構造.グローブナー・W・クーパー, レナード・B・マイヤー. を読んでみたくなりました。

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