タグ別アーカイブ: 演奏解釈

Brahms Piano Quartet No.2

ブラームスの室内楽作品としては最も規模が大きくて約50分程度かかります。今まで何度か合わせてみたことはあるのですが、きれいな曲だが長いという印象しかありませんでした。今回この曲を真面目に演奏してみようということになったので、曲の構造を自分なりに把握するためにメモとして書いてみようと思った次第です。
 

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フォーレ ピアノ五重奏曲第1番 2楽章

2楽章:
ソナタ形式 

楽譜1 1小節~
FaureP5No1020
主題の構成からみてゆきます。4+4+4+6小節に分けることができて、A-B-A'-Cという構成です。Aは主題の提示です。これに対してBは応答します。Bには < mf  > の発想記号があり連譜とあわせて軽い感情の起伏があります。A'はAと同じ音型ですがここでも < mf  > による感情の起伏があります。しかしながらCの入りではp sempreが指定されて曲初の静かな表現に戻すことを指定しています。音型は主題が短縮された音型に続いて跳躍のある音型が続きます。このパターンを5回繰り返して終止します。
2楽章を通じて動機M1が使われます.
 

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演奏の録音

昨年、友人がご自身のお葬式用のCDを制作するということで、協力することになり代々木のリブロ音楽スタジオ http://www.libromusic.co.jp/ で録音をしました。PAの方が録音にアテンドしてくれて、とてもきれいな音質で仕上がるので感心しました。すぐに自分もやってみようかと決断ました。友人の方は毎年更新のつもりらしいのですが、私のほうは一度きりと覚悟して精一杯の曲に挑みました。フランクのヴァイオリンソナタとベートーヴェンの弦楽四重奏第13番+大フーガの両方を一気に録音しようと決めました。12月18日に無事録音を終えたのですが、練習の過程で行った演奏解釈をどこかに発表したいと思っておりました。このブログを始めたのでここにご紹介してゆきたいと思います。