マイナス・ワン またはプレイ・アロング・CDの使い方

私はアドマエストロを開発する前に、プレイ・アロングCDなどをいろいろ使用してみました。Minus One 社のCDを一時弊社で販売したこともありました。同じ種類であるカラオケに比べて満足感は大変小さいと思いました。その理由はクラシック音楽の方が自由度が高いというか、自由に演奏することを非常に大事だと思っているからだと思います。そしてオーケストラがソリストに合わせるのが当然だと思っているからです。その点が新しい分野として開発されたカラオケと大いに違うんでしょう。

マイナス・ワンの一番良い使い方は、もちろんAdMaestroの音源として使用することです。これならばソリストに合わせることができますからうまくゆきます。モーツァルト、ショパン、シューマンのピアノ協奏曲を演奏してみました。 でも実際にどのくらいうまくゆくかというと、音量に対するいろいろな配慮が必要です。

 

結論としては、100W程度の出力を持つスピーカと小型のモニタースピーカーを組み合わせることです。ピアニストがコンチェルトを弾く時の音量はかなり大きいのでそれに釣り合った音量を持つスピーカが必要になります。しかし大きな音量を確保すればよいというわけではありません。オーケストラを忠実に再現した場合にはダイナミックスの幅がとても大きいので、弱音領域ではピアニストからはとても聞こえにくくなります。それで近くで小さなモニタースピーカをならしてこの問題を解消します。

そのほかに、実際のオーケストラに比べて音源の位置が正確に特定できないという問題があります。このためには実際の弦楽合奏を1プルトだけでも良いから配置することです。このようにすることでソリストは音源の位置を特定できます。音源の位置がわかっているとそこから聞こえてくる音を選択的に聞くことができますから、アンサンブルはとても楽になります。

3月1日に子供の発表会でメンデルスゾーンの協奏曲 の2,3楽章を、アドマエストロ+弦楽合奏で実演します。本番でアドマエストロを使用するのは初めてです。センサーとしてキネクトを使うのでノイズの問題があり、かなり心配しております。また特別にうまい独奏者ではないので、音量の問題もあります。そして演奏テンポがかなり遅いので、弦楽合奏が指揮を見ないで、テンポを普通のテンポにあげたがります。

結果については、改めてご報告します。

 

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