Brahmsの弦楽四重奏曲 第1番のアンサンブル

今日は、ブラームスの弦楽四重奏第1番を練習しました。前回私が参加できなかったときに、Vn2,Va,Vcでさらってくれたおかげもありますが、このメンバーでは初めてだったのですが、少しテンポは遅めでしたが、初めての試演で全楽章がさあっと通ってしまうのは気持ちが良かったです。

アマチュアのグループにとってこの曲はアンサンブルの難所がいくつかありますのでご紹介するとともに対策を考えてみます。
 

1楽章

BrahmsSQ1-1MovpngBrahmsSQ1-1-02

ここの部分のチェロとセカンドヴァイオリンのクロスリズムが問題です。よくはまってしまう間違いは、「Vn2とVcだけを取り出してやってみよう」という試みです。これは練習の結果うまくできたとしても、実際の演奏では意味を持ちません。それに簡単にバラバラになります。

どうすればよいか? ファーストヴァイオリンとチェロがぴったり合うように練習します。それにVn2が加わります。これが正常な状態です。そうじゃないとファーストヴァイオリンは自由な歌を歌えなくなります。
実際の演奏中にトラブルが発生した場合にはファーストヴァイオリンはチェロとだけ合わせるように弾いてゆきます。これできれいに収まります。

実際に演奏するときに、もっとも難しいのは出だしです。

Brahms SQ1-1-3

ここはやさしく見えますか?大体チェロのリズムが遅くなります。それでしばらくして普通のテンポにおさまるというパターンです。これはこの曲の張りつめたような緊張感が失われるので落第です。チェロは自分のソロだと思って十分な気合と迫力を持って、しかしpで、弾き始めてください。ファーストヴァイオリンは最大の緊張感をもってチェロのテンポをつかみ8分音符の4つ目に正確に自分の音を当てはめてゆきます。私は練習はともかく、舞台では成功した経験がありません。チェロの音が聞こえにくかったり、いろいろ問題が発生します。

2楽章
有名な場所を上げておきます。

BrahmsSQ1-2-01ここはファーストヴァイオリンにとって最大の難所です。単なる3連音符に2つ入れればよいのだと思ってはいけません。あなたが正常な和声感覚を持っていればいるほど罠にはまります。チェロが弾いている音をGisGisGis/AAA/HHH/CisCisCis/–と聞こえたら間違えです。 GisGis/GisAA/AHH/HCisCis/Cis–が正解です。/GisAA/に/HA/に入れるのは抵抗があります。過去にプライドをかけて練習した覚えがあります。
どうしたかといいますと、チェロパートをピアノで弾いたものを録音して練習しました。私にはかなり大変な練習でしたが、できてみると不思議な快感があります。

この曲をうまく演奏するには、確かな基本的な技術が要求されます。弦楽四重奏の力を上げるには最高の作品だと思います。ぜひ挑戦してみてください。

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