セカンドヴァイオリンについて 上達法

弦楽四重奏ではファーストヴァイオリンがリーダーシップを持ちます。世の中ではファーストヴァイオリンよりもセカンドヴァイオリンが好きな方が沢山います。

理由はいろいろあるのでしょうが、ビジネスの世界でもリーダーシップを取りたいと思う人は割合に少ないことを思えば、謙遜しているというわけではないようです。

セカンドヴァイオリンの一番のメリットは練習をあまりしなくても音楽を十分に楽しむことができるという点にあると思います。誤解を避けるために補足すれば、ある人が演奏会でファーストヴァイオリンとセカンドヴァイオリンの両方を弾くとしたら、恐らくファーストヴァイオリンの練習に使う時間はセカンドヴァイオリンの10倍以上になると思います。

そうは言うものの、やはりまともに弾けないと仲間に入れません。最低限さらうことは何でしょうか?
それは、音程、リズムと音量です。音楽的なことについては別に考えてみましょう。

 

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セカンド・ヴァイオリンについて -役割

セカンド・ヴァイオリンの役割とは?

16世紀後半から17世紀にかけて、弦楽器は声楽をサポートするために各声部をなぞる形で使用されました。当時はヴィオールの方がよく使用されたと思いますが、ヴィオールならば2台のトレブル、2台のテナー、1台のバスが使用されたと思います。ヴァイオリン属ならば2台のヴァイオリン、2台のヴィオラ、チェロの構成になります。

この時代にはポリフォニーを基調にしているので、セカンドヴァイオリンに相当するパートは割合に独立していました。
17世紀初期に台頭したオペラなどの影響により、より劇的な表現が必要になり、対として使用される管楽器のようにヴァイオリンも扱われることが多くなり、セカンドヴァイオリンはファーストヴァイオリンに従属する場面が多くなりました。

 

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