スコアの使い方(2)

AdMaestroを使うときには、ぜひスコアを詠みながら指揮をしていただきたいと思います。

前回は弦楽五部についてファーストヴァイオリンの位置がすぐわかるようになること、そしてとにかく最後まで目で終えるようになることをやってみようということでした。
余裕ができたら、チェロバスを見てください。一番したのパートです。ScoreReading

チェロとコントラスは同じ楽譜を使うとご説明しましたが、実際に同じ音を弾いても、コントラバスは記譜された音よりも1オクターブ低く響きます。
バロック時代の初期ぐらいからコントラバスはヴィオローネという名前で合奏に参加していますが、伝統的にチェロと同じ楽譜を使います。
コントラバスのパートが独立するのはベートーヴェンの時代になってからですが、現代でもチェロバスが同じ楽譜で書かれることはあります。

 

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弦楽四重奏のファーストヴァイオリンを育てる(2)

前回は全体の話でしたから、今回は技術的な話にします。
私がファーストヴァイオリンを弾いていて、自分の音程の上ずりに気が付いたのは29歳ぐらいでした。調べてみるとどれも高音域では上ずっています。チェロに、こちらに合わせてよとお願いするわけにもいきませんし、それ以来ずっと努力しています。皆さんの傾向を見ていると、d"位から上ずりが始まります。もっとも、絶対あってると信じているg’がおかしい方が結構いるのも事実です。
その原因がf'にあるならば、最初からやり直しですね。確かにファーストポジションは徹底的に見直して自信を持つ必要があります。

しかし、一般的な傾向として、上昇するメロディで音が上ずる傾向は誰にでもあるようです。これは耳が悪いからでしょうか?たぶん音階の構造自体に原因があるのではないかと思います。音程のことはいろいろの本に詳しく書かれていますが、メロディの自然な音程についてはあまり議論されていないようです。

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