ベートーヴェン 弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 Op.130/133 演奏解釈の手引き(1)

第1楽章

私は13番の四重奏の一楽章にブラックホールのようなエネルギーを感じます。下に向かって沈み込んでゆくようなエネルギーです。ベートーヴェンは4つの降下する音に完全に執着しています。なぜでしょうか?それは大フーガに籠められえいる強烈な上昇するエネルギーとの対照ということで理解できます。第一楽章は独立したがソナタ楽章というよりは、大フーガへの序と考えたいと思います。第一楽章の構成は、13番の四重奏とフーガグロッセを切り離して演奏してはいけないことを雄弁に語っております。以下に詳述します。
 

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AdMaestroを初めてステージで使いました。

私どもの定期演奏会に来てくれていたお客様から、子供たちの伴奏をしてくださいと申し込みがありました。小学校の卒業記念の発表会なのですが、小学6年生の子供が4人ということでした。曲はコレルリ:ラフォリア、クライスラー(フランクール):シシリアーノとリゴドン、エクレス:ソナタ メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 2,3楽章。以上を弦楽合奏の伴奏にしてお願いしますということでした。コレルリ、クライスラー、エクレスはチェンバロを入れた通奏低音付の編成で編曲しましたが、メンデルスゾーンは弦楽合奏だけではだめですので、AdMaestroを使用することにしました。
 

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