弦楽四重奏のファーストヴァイオリンを育てる(1)

ファーストヴァイオリンがなぜ育てにくいかというと、技術的なことは別にして、弦楽四重奏をリードするという指揮者のような役割を負うからだと思います。初見大会のときはよいのですが、この曲をじっくりやろうというときに困ってしまいます。

一番多い失敗は、練習の内容が音程とリズムに集中してしまうことだと思います。これは楽譜に書かれていることであり、Notationの確認です。楽譜に書かれていることをさらってくるのは室内楽では各自の問題です。これにファーストヴァイオリンが過度に口出しするのでは、単なるトレーナーになってしまいます。トレーナーと指揮者は違います。
 

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